2018年05月20日

「関西」をどう読むか

大阪が誇る国際空港、関西国際空港。
英語では"Kansai International Airport"といい、3レターコードから"KIX"とも呼ばれます。

この空港は大阪府の南側に位置するのですが、逆に北側には関西大学があります。
他にもちょっと西の方に行くと関西学院大学が、さらに西に行くと関西高校があります。

これらは部外者にとっては厄介なことに、同じ文字を同じ発音で処理するというわけではなかったりします。
すなわち関西大学(吹田)は"Kansai University"、「かんさいだいがく」ですが、関西学院大学(西宮)は"Kwansei Gakuin University"、「かんせいがくいんだいがく」です。関西高校(岡山)の「関西」は"Kanzei"、「かんぜい」と発音します。

関西に馴染みの薄い方にとってはこの時点で「何のこっちゃ」と匙を投げたくなるでしょう。

読みが違うのは固有名詞なので仕方ないものとしても、問題はまだあります。
日本国内においてはKwanseiは「かんせい」、Kansaiは「かんさい」、Kanzeiは「かんぜい」とする発音が多数を占めているとは思うのですが、日本のカルチャーに触れていない方が発音するとまた一味違ってくることもあるのです。

その筋でよく言われるのはKwanseiにおいて「くゎんせい」と発音する読み方です。とはいえ、「かんせい」との違いはせいぜいwを発音上意識するか否かくらいですので、耳にした時に二者を取り違えるようなことは少ないものと思われます。
それよりもこちらの方が深刻かもしれません。実際に耳にしたケースで、日本語以外の母語をお持ちの方がKansaiを「かんざい」と読むことがありました。
具体的には「かんざい・インターナショナル・エアポート」みたいな感じです。

これはどう言うことだろう……と悩みましたが、ある時ふとヒントが見えてきました。
アメリカの州のひとつに「カンザス州」があります。英語表記は"State of Kansas"となり、綴りだけを見るとKansaiに非常に似ています。
しかし読みは「カンザス」であり、「カンサス」ではありません。

Kansaiの"sa"とKansasの"sa"を同じだと思ったならば、カンザスをカンサスと発音したり、かんさいをかんざいと言ったりしても不思議ではなさそうです。
そして日本人にとっては読み仮名よりも実際の漢字文字列のほうが目にする機会が多いと思われますので、読み方を知らなかったり間違えてしまったりすることもままあるように思われます。

特定の固有名詞においてはKansaiもKwanseiもKanzeiも漢字にしたら同じ文字やで、と書くと日本語の難しさが現れてしまいます。
ついでにKansaiという語ひとつでも読み方は複数あり得るんやで、と言うと言葉の難しさを実感します(発音記号がそれを救ってくれるのですが)。

某学生スポーツの指導者の騒ぎを見てふとエントリを起こしました。読み間違いを弁護する気も、またそもそもの騒ぎについて他意を抱くわけでもありません。

西に住んでいたのはもう何年も前です。それを今更思い出すあたりに、自らの年齢を感じました。


posted by ちゅやん at 21:15| 東京 ☀| Comment(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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